経験が邪魔をするって!?
- ディーン・ノダ

- 6 時間前
- 読了時間: 2分
つくづく思う。ここ最近。

経験こそ――と、言いかけて、少しだけ言葉を飲み込む。
いや、正確には「経験“だけ”では足りない」のだと、最近ようやく気づきはじめた。
そして、この言葉
経験が邪魔をする
やはり、経験より大切なのは、動くことなのだろう。
なんとも身も蓋もない結論だけれど、これがなかなかどうして、難しい。
動く、と一口に言っても、いろいろある。
体を動かす。
頭を動かす。
心を動かす。
若いころは、そのどれもが勝手に動いていた気がする。
新しいことに出会えば、それだけで世界は勝手に広がっていったし、深く考えなくても「次」が向こうからやってきた。
ところが、年を重ねるとどうだ。
経験という名の便利な道具を手に入れたはずなのに、気づけばそれが重しになる。
「ああ、それは知っている」
「昔やったことがある」
そんなふうに、世界に対して先回りした顔をしてしまう。
もちろん、「なんでも知っている」なんて大それたことは思っていない。
ただ、過去を少しだけ都合よく、美しく整えてしまう癖は、どうやら誰にでもあるらしい。
記憶の中の自分は、だいたい少しだけ格好いい。
昔、やけに流行っていた曲の一節を、ふと思い出す。
「経験が邪魔をするぅ♪」
恋の歌だったはずなのに、その言葉だけが妙に残っている。残念ながら、わたしは恋とは無縁の時代だったので、歌詞の中身より、このワンフレーズだけが頭に残ってる。
あの頃は、意味も深く考えずに口ずさんでいたけれど、今になってみると、ずいぶんと芯を食ったことを言っていたのだな、と妙に感心する。
結局のところ、経験は「終わり」ではなく、「次に動くためのきっかけ」でしかないのだろう。
そう思えたとき、少しだけ体が軽くなる。
さて、とりあえず一歩。
ほんの少しでいいから、また動いてみるか。



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