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やっぱ手書きよ~♪

  • 執筆者の写真: ディーン・ノダ
    ディーン・ノダ
  • 22 時間前
  • 読了時間: 3分

筆文字に携わってから、ちょっと視点が変わりつつある自分がいます。


YORISOTTEの筆文字メニュー(直筆)
YORISOTTEの筆文字メニュー(直筆)

まず自分ごとから。

デジタルにどっぷりな生活をしていると、人に見せる文字を書く場面がめっきり減りました。仕事の中ではノートにメモを取りますが、あくまで自分用。つまり乱筆です。

そう、たいへん乱筆。もう一度いいます、すごく乱筆。


代表のしゅう子に教わろうかと思う今日この頃…


それはさておき


そんな背景もあり、文字やデザインへの意識が、少し遠のいていた自分がいました。


YORISOTTEの活動を通して、街で見かける手書き文字に、ふと目が届くようになりました。これはこれで、視野が広がった感覚があります。


とくに手書き文字をよく見るのは、個人の飲食店。

こだわりがありそうなお店、歴史がありそうなお店。


そこで思うのです。

字がうまいかどうかは、意外と本質ではないのではないか、と。


大事なのは、お店のコンセプトに合っている文字かどうか。その文字から、お店の空気や姿勢が読み取れるかどうか。


たとえば。

達筆な手書きメニュー。けれど料理や飲み物はチェーン店と同じ。これは、不合格。


ホワイトボードに、やや乱筆な文字。期待感はやや低め。でも食べたら美味しい。これは及第点。


ホワイトボードに、面白い文字。おすすめの書き方にワクワク感がある。しかも美味しい。これは合格。


達筆な手書きメニュー。さらに料理に愛情がある。これは満点


また、なぜ手書きメニューが良いのかと考えると、仕入れに応じてメニューを変える必要があるお店、という背景が見えるからかもしれません。


お店にとっては毎日が真剣勝負。仕入れをしながら、今日のお客様を想像しながら、料理を考える。


デジタルの固定メニューの場合、大量仕入れが前提になります。だから、わざわざ手書きする必要がないのです。


それでも、手書きメニューで品切れのところに、さらに手書きで「売り切れ」と書いてあると、なぜかぐっと親近感が湧きます。


手書き文字は、二度と同じ文字が書けない世界です。


素敵な文字は、手段に過ぎない。どこにあるのか。なんのために書かれているのか。どう伝えたいのか。


いろいろな要素を含めて、ひとつの文字になるのだと思います。


少しお洒落にまとめてしまいましたが、先日の手書きメニューのエピソードを。


仕事帰り、雰囲気からして50年くらいの歴史がありそうな小さな喫茶店に入りました。営んでいるのは老夫婦。

店内には手書きのメニュー。普段なら気に留めない筆文字メニューでした。

ただ、それが少し気になりました。


決して達筆ではない。蛍光ペンで書かれている。やや読みにくい。そして、なぜか歴史を感じない


なぜだろう。

やる気がないのだろうか。

たまたまだろうか。


と考えていると、

ひとつひらめきました。


たぶん、お孫さんが書いたメニューだ。


そう思った瞬間、飲んでいる珈琲の意味が少し変わりました。この一杯が、お孫さんのおこづかいになるのかな。それとも何かプレゼントになるのかな。

そんなことを想像しながら、珈琲を味わいながら、味わわずに飲みました。


あ、もちろん。これは完全な推測エピソードです。

老夫婦が描いた文字ならごめんなさい…


手書き文字から垣間見えた、小さな出来事でした。

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