風が強すぎるぅ♪どうしよう…答えは…
- ディーン・ノダ

- 2 日前
- 読了時間: 2分
先日、海沿いの浜辺を歩いた。

その日は、なかなかの強風だった。
海から吹いてくる風は遠慮というものを知らず、容赦なく体を押してくる。
まっすぐ歩いているつもりでも、気づけば少し斜めに進んでいる。
「これはなかなか手ごわいな」
と思いながら歩いていると、松林の中へ続く歩道を見つけた。
試しに入ってみる。
するとどうだろう。
さっきまであれほど強かった風が、すっとやわらいだ。完全に止んだわけではないのに、歩くのがぐっと楽になる。
見上げると、松の木が大きく揺れている。枝も葉もざわざわと動き、まるで森全体が呼吸しているみたいだ。
それでも林の中は暗くない。松の枝の間から、太陽の光がすっと差し込んでくる。風も光も、どちらも少しずつ通す。
そんな自然の加減が、なんとも見事だ。
この松林は、昔の人たちが「飛砂害」や「潮害」を防ぐために植えたものだという。
海辺に松を植える。
それはきっと、長い時間をかけて考え抜かれた知恵だったのだろう。
そしてその知恵は、今もこうして働いている。何十年、何百年と、静かに。
もしこれがコンクリートの防災壁だったらどうだろう。風は防げるかもしれないが、そこに
あるのは暗い影だけだ。
光も変化もなく、ただ通り過ぎるだけの道になる。
生き方でいえば無難。
その点、松林はちがう。
風をやわらげ、景色をつくり、歩く人の気持ちまで少し軽くしてくれる。
自然の防災インフラというのは、少し手間がかかる。けれどそのかわりに、風景という贈り物を残してくれる。
もしかするとそれは、自然がつくる一種のアートなのかもしれない。
そんなことを考えながら、気持ちのいい散歩を楽しんだ。
有難い。
風の強い日だったが、なかなか悪くないウォーキングだった。



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